総合的な医療とは
身近にあって、何でも相談にのってくれる場所
医療の進歩とともに診療の細分化が進み、各診療科が専門化することで、これまで治すことの難しかった疾病を軽快あるいは完治させられるようになりました。一方、高齢化が進んだ日本では、複数の臓器に病気をもつ患者さんも増えています。基礎疾患の多様化や複雑化をはじめ、認知症や新規治療による副反応なども増加傾向にあります。
これらの状況を解決するためには、特定の臓器・疾患に限定した内科系各科専門医による医療のみでは対応が困難となる場合が少なくありません。その際は、心身を総合的に診る全人的な医療が求められます。
総合内科の役割
- 診断のついていない(つけられていない)病気を診断する
- いくつかの病気を患っている方の治療をマネージメントする
- 何科にかかって良いかわからないときにまず受診しする
- 診察の結果に応じて、必要があればかかるべき科へ紹介する
以上のように、包括的にマネージメントしながら実践するのが当科の役目です。
あなたとあなたの大切な人を守る「家庭医療」を目指して
家庭医療とは、年齢・性別、疾患などの医学的な専門性にとらわれず、地域の皆さんの「健康問題」と向き合っていく分野です。
私たちが日常的に抱える健康の問題には、
- 身体の問題
- 心の問題
のほかに、社会的な問題(日頃の生活におけるあなたの周りの環境)が心身へ影響を及ぼすことが考えられます。
そして、あなただけではなく、あなたのご家族の状況や、それらすべてを取り巻く環境が、健康の問題へと発展する場合があるのです。
当クリニックでは、個々の患者さんの健康はもちろん、そのご家族や地域コミュニティ全体の健康をお守りすることを大切にして、最良の医療を提供できるように努めてまいります。